骨髄移植について
骨髄移植で白血病、再生不良性貧血、先天性免疫不全症候群などの病気の方の回復の可能性が広がります。
■ 骨髄とは
骨髄は、腰や胸の骨の内部にある海綿状の組織です。血液はここで作られます。そこは、骨髄液で満たされていて、その液体の中には、血液成分のもとになる造血幹細胞が含まれています。骨髄液がつくる主な血液成分には体内に酸素を運ぶ「赤血球」、病原体から身を守る「白血球」、出血を止める「血小板」などがあります。
■ 骨髄移植とは
病気におかされた患者さんの造血幹細胞を、ドナーの方の健康な造血幹細胞と入れ替える(実際は骨髄液を点滴静注する)ことにより、正常な造血機能を回復することができます。これが骨髄移植です。つまり、骨の移植ではなく造血幹細胞移植のことです。太い神経が走行している脊髄とは関係ありません。